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妊娠高血圧症候群とは?原因や治療法

妊娠高血圧症候群とは、妊娠中になんらかの原因によって高血圧になったり、高血圧に加えてたんぱく尿が出るといった症状の病気の事です。
この症状は妊娠20週以降、分娩してから12週までに起こります。
全妊婦の3~7パーセントに発症し、重症化すると母子ともに命に関わる事もあります。
妊娠高血圧症候群は一昔前は妊娠中毒症とも呼ばれていました。
発症する原因はまだ、はっきりとは分かっていません。
しかし、発症しやすくなる原因は分かっています。

まず、注意が必要な年齢としては、15歳以下であるという事、また40歳以上であるという方がその傾向にあります。
次に肥満の方も注意が必要です。
そして、普段から高血圧や甲状腺機能障害、糖尿病をお持ちの方は医師に相談してみると良いでしょう。

また、親からの遺伝という事もあり、母親が妊娠高血圧症候群を発症した事があれば、自分もその傾向にあるかもしれないという注意が必要です。
一度、母親に確認してみると良いでしょう。

その他にも初産であったり、多胎児妊娠である場合も発症しやすいとされています。
妊娠高血圧症候群の代表的な疾患は、妊娠高血圧ですが高血圧だけの症状が現れる場合と、それによって頭痛を引き起こす事もあります。

また、特徴的な自覚症状として、浮腫みがありますが浮腫みは妊婦の約30パーセントに現れ、妊娠高血圧症候群と断定するには難しいのです。
浮腫み自体は母体と胎児に悪影響を与えないと考えられています。

また、妊娠高血圧よりも危険なのが、妊娠高血圧腎症です。
これは高血圧だけでなく、たんぱく尿が出るといった症状が現れ、進行すると合併症を引き起こす事もあります。
母体と胎児への負担も大きく、痙攣を起こして命に関わるケースもあるのです。
全身の臓器に機能障害を引き起こす事もあり、非常に注意が必要です。
その為にも、妊婦検査を受けて血圧やたんぱく尿を調べる事が大切です。
それが、妊娠高血圧症候群を早期に発見する手段です。

妊娠高血圧症候群と妊娠中毒症の違いは?

妊娠高血圧症候群は一昔前は妊娠中毒症と呼ばれていました。
2005年に日本産婦人科学会により名称の変更がされました。
この大きな理由としては病態が明らかにされてきたという事があります。
以前は妊娠中に何らかの毒が発生し、その毒により病気が発症すると考えられていました。
高血圧、たんぱく尿、浮腫みのどれか2つに該当するか、1つの症状が重い場合に妊娠中毒症と診断されていました。

しかし、これらの症状が母体や胎児の成長に悪影響を及ぼすものではないと分かってきたのです。
この為、新しく名称を変えて細かく定義し直したのです。
以前との大きな違いは浮腫みは除外された事にあります。
浮腫みは多くの正常な妊婦に現れる症状であり、この症状が出た妊婦の方が正常に分娩し、赤ちゃんが小さく生まれた確率が低かったというデータも出ているからです。
つまり、高血圧か高血圧とたんぱく尿の症状があれば妊娠高血圧症候群と判断されるわけです。

因みに、高血圧とは上が140以上で下が90以上を言います。
肥満や塩分の摂り過ぎと言われる事がありますが、これは妊娠高血圧症候群が起こった際の対処法であってこれが原因というわけではありません。
そのため、症状が無い妊婦が肥満をあまり気にする必要はありません。
医師の判断にもよりますが、食事はバランス良く摂り、赤ちゃんに必要な栄養をしっかりと与えてあげる必要があります。
塩分の摂り過ぎはあまり良くないとされていますので、塩分はなるべく控えた食生活をおくる事も妊娠中には気をつけた方が良いでしょう。
この妊娠高血圧症候群は妊婦の20人に1人の割合で起こり、32週以降に発症しやすいとされています。
32週以前に発症した場合は重症化しやすいので注意が必要です。