• ホーム
  • ラシックス等の高血圧のための利尿薬

ラシックス等の高血圧のための利尿薬

高血圧の治療に使われる利尿薬は、摂り過ぎたナトリウムが血管内に再吸収されるのを抑制して、できるだけナトリウムを尿と共に排泄して血圧を下げる薬です。
漬物や佃煮や干物などで塩分を摂り過ぎている人が多い日本人には、利尿薬による降圧治療が向いている人が多いと言われています。
また、尿の排泄を促すので、血管内に流れる液体の量も少なくなって血圧が下がります。
利尿剤には色々な種類がありますが、サイアザイド系利尿薬やループ利尿薬がよく使われています。

サイアザイド系利尿薬の代表的なものには、フルイトラン(一般名はトリクロルメチアジド)やハイグロトン(一般名はクロルタリドン)、ニュートライド(一般名はヒドロクロロチアジド)があります。
サイアザイド系利尿薬は、効果の持続時間が24時間と長いことも大きな特徴です。
利尿作用は1時間ほどで現れますが、降圧作用(高圧作用)は徐々に効果が現れます。

ループ利尿薬には、ラシックス(一般名はフロセミド)やルプラック(トラセミド)、ダイアート(一般名アゾセミド)があります。
ループ系利尿薬とサイアザイド系利尿薬では少し違いがあります。
ループ系は降圧作用は弱いです。
その代わり利尿作用が強いので、腎不全やうっ血性心不全を伴っている高血圧の治療やむくみが強い場合に好んで使われます。

また、ループ系利尿薬は、素早く効くけど持続性は短いです。
但しダイアートだけは少し違いがあります。
ダイアートは即効性は乏しいですが、持続性があります。
ダイアート以外のループ性利尿薬は、早くむくみを軽減したい時や、腹水や胸水が溜まっていて早く楽にしてあげたい時に好んで使われています。

それに対して、サイアザイト系はゆっくりと時間をかけて水分を尿として排泄します。
そして、サイアザイド系はループ系ほど利尿作用は強くありませんが、降圧作用(高圧作用)が強いです。
高血圧の治療薬には利尿薬以外にもいろいろな薬が使われています。
近年は新しいタイプの降圧薬も色々と出ていますが、患者さんがどのような病気を持っているかで選択される薬の種類が決まる傾向があります。
利尿薬は、高齢者、脳血管障害の慢性期、腎不全、心不全、むくみが強い患者さんによく使われています。

また、利尿薬は他の種類の降圧薬と比べると、薬の値段が非常に安いことも大きな特徴です。
高血圧の治療は1回きりではなく長く続くので、患者さんの経済的な負担を考えて利尿薬が選ばれることもあります。

利尿薬使用時は低カリウム血症や尿酸値に注意

ループス系利尿薬の代表的な商品であるラシックスは、10mg、20mg、30mgと細粒があります。
1日40~80mgを連日または隔日で服用します。
サイアザイド系利尿薬の代表的な商品であるフルイトランは1mgと2mgの錠剤があります。
1日2~8mgを1~2回に分けて服用します。

利尿薬の副作用は、脱水や低カリウム血症、尿酸値の上昇、血糖値の上昇、悪玉コレステロール値の上昇、高カルシウム血症などがあります。
特に、急速に水分を尿として排泄するループ系利尿薬のラシックスでは脱水に気をつけてください。

低カリウム血症は、尿と共にカリウムが排泄するために起ることがあります。
また夏場は汗と共にカリウムも失われます。
カリウムは野菜や果物に沢山含まれているので、毎食しっかりと食べてください。

近年はこの低カリウム血症の副作用を起こさないようにと、カリウム保持性利尿薬も登場しました。
アルダクトンA(一般名はスピロノラクトン)がやトリテレン(一般名はトリアムテレン)が該当します。

服用後に発疹が出たり顔面が赤くなったりした場合は、急性アレルギーの可能性もあるので、医師に連絡してください。
その他、の副作用としてめまいや頭痛などがあげられていますが、副作用の発現率は7%弱ほどです。
皮膚がただれる中毒性表皮壊死症や間質性腎炎、再生不良性貧血などの副作用もあげられていますが、極まれです。
もしも利尿薬を服用して何か異変を感じた場合は速やかに医師に連絡してください。

飲み忘れた時は、気がついた時に服用するのが原則ですが、次の服用が近い時は次の服用時間に1回分だけを服用してください。
飲み忘れたからといって2回分を1度で服用すると、副作用も出やすくなります。
利尿薬を服用中は、低カリウム血症や高カルシウム血症、尿酸値や悪玉コレステロールや血糖値の上昇などの副作用が出ていないか、定期的に採血をしてチェックをする必要があります。